9月11日、ポーランド外務省は11日、国連安全保障理事会がポーランドの要請を受けて緊急会合を開き、無人機(ドローン)による領空侵犯について協議すると発表した。写真はニューヨークの国連本部で3月18日撮影(2025年 ロイター/Adam Gray)
[ワルシャワ 11日 ロイター] – ポーランド外務省は11日、国連安全保障理事会がポーランドの要請を受けて緊急会合を開き、無人機(ドローン)による領空侵犯について協議すると発表した。
いつ会合を開くかは明らかにしていない。外交筋は10日、スロベニア、デンマーク、ギリシャ、フランス、英国が12日の開催を要請したと明らかにした。
ポーランドは10日、北大西洋条約機構(NATO)の支援を受けて、自国の領空を侵犯したロシアの無人機(ドローン)とみられる機体を撃墜したと発表した。
シコルスキ外相は地元ラジオに対し、「われわれは国連、欧州連合(EU)、NATO加盟国に対する今回の前例のないロシアのドローン攻撃に、世界の注目を喚起している」と述べた。
ナブロツキ大統領は「ロシアの挑発行為はポーランドの対応能力を試すためだ」と指摘。NATO内の行動メカニズムや対応を試すための挑発との見方を示した。
ロシア国防省は、自国のドローンがウクライナ西部の軍事施設に対して大規模な攻撃を実施したことは認めたものの、ポーランド国内の標的を攻撃する計画はなかったと主張している。
ドイツは11日、今回の侵犯を受けてNATOの東部国境への関与を強化すると発表。政府報道官は「バルト諸国とポーランドにおける既存の措置に加え、ポーランド上空の航空警備を拡大・強化する」と述べた。また、ウクライナへの支援を増強し、欧州連合(EU)内で対ロシア追加制裁の迅速な導入に向けて取り組むと述べた。
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