韓国政府は10日、米国で不法移民捜査で拘束された韓国人労働者を帰国させる大韓航空のチャーター機が現地を同日出発できなくなったと発表した。

  韓国外務省は出発延期は米国側の事情によるものだと説明し、詳細は明らかにしなかった。当局者は拘束された韓国人労働者の早期帰国に向けて米国側と協議を続けている。

  チャーター機は、米ジョージア州にある現代自動車とLGエナジーソリューションの合弁バッテリー工場で拘束された300人余りを帰国させるために韓国政府が手配した。

  韓国メディアによれば、拘束された労働者は車でアトランタの空港に移動し、現地時間10日午後2時30分に離陸予定のチャーター機に乗り込む予定だった。

  突然の日程変更は韓国国内で波紋を広げ、米韓の外交関係に緊張をもたらしている。韓国は対米投資の主要国で、電気自動車(EV)用バッテリーのサプライチェーン構築で重要な役割を担っている。

  今回の拘束は韓国企業による米国での事業見通しに不透明感をもたらしており、韓国政府がトランプ政権に約束した3500億ドル(約52兆円)規模の投資計画にも暗雲が立ちこめている。

原題:South Korea Jet Set to Return Detainees Can’t Leave US Wednesday(抜粋)

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