米カリフォルニア州のオークランド・コロシアムでFIFAランク13位のメキシコと対戦し、スコアレスドローとなった森保ジャパン。試合後、選手たちはどんな手応えと課題を口にしたのか? 長く日本代表を追うスポーツライターの戸塚啓氏が、現地からレポートを寄せた。(全2回の2回目/前編へ)

 森保一監督が率いる日本は、来年の北中米W杯で「優勝を狙う」と公言している。自分たちにとって高いハードルであることは承知のうえで、世界の頂点を明確に意識している。現実的には、史上初のベスト8入りが目標となるだろう。そのためには、FIFAランキング13位のメキシコや彼らと同等の国から、勝利をつかんでいかなければならない。

 海外組を含めたベストメンバーで戦うのは3月以来であり、DFラインにはケガ人が続出していた。それでも引き分けたという事実は評価できるものの、W杯を念頭に置くと満足はできない。

 右シャドーで後半途中までプレーした久保建英は、「良かったです。引き分けたのは残念かもしれないですけど、内容を見たら僕は問題ないなと思います」と、チームのパフォーマンスを評価した。「引き分けた分際で何言ってんだって話ですけれど、今日は僕らのほうがたぶん強いと思う」とも話した。

 ポジティブな言葉を連ねた久保も、「今日の試合は僕らのほうが上だったって言いましたけど、オリンピックではグループステージで圧勝して、大事な試合(3位決定戦)で負けている。そういったことにならないように気をつけたい」としている。

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