(CNN) オーストラリア東部のシドニー近郊の海岸で、男性がサメに襲われ死亡する事故があり、当局がサメの捜索を行っている。

警察によると、死亡したのはマーキュリー・プシラキスさん(57)。6日にシドニー北部のロングリーフビーチの沖合約100メートルで、サーフィン中に大型のサメに襲われた。シドニーでサメに襲われて人が死亡したのは1963年以降で2件目となる。

CNN提携局9ニュースによると、ドローンを使って、閉鎖されたビーチでサメの活動の兆候がないか捜索が行われている。

午前10時過ぎに男性がけがをしているとの通報があり、救急隊が現場に駆け付けた。プシラキスさんは浜に運ばれた後、死亡が確認された。

目撃者は地元メディアに対し、「かまれたくない」と叫んでいる男性を見たと明らかにした。海面に大きな背びれが現れたという。

サメの襲撃があったシドニーの海岸/Reuters
サメの襲撃があったシドニーの海岸/Reuters

ニューサウスウェールズ州警察のスチュアート・トムソン警部によると、プシラキスさんはサーフボードごと海に引きずり込まれ、手足を失った。友人たちはなんとか岸に戻り、まもなく体が海面に浮かび上がった。数人が救助に向かったが、蘇生はかなわなかったという。

警察と専門家は遺体やサーフボードの破片、目撃情報を基にサメの種類を特定しようとしている。ドローンを使った上空からの監視も続いており、ビーチは閉鎖された。

シドニー周辺で、サメによる襲撃で死者が出るのはまれ。2022年にはリトルベイビーチでダイビング教官のサイモン・ネリストさんがホオジロザメに襲われ死亡した。それ以前の死者は1963年に女性がミドルハーバーの浅瀬でサメに襲われた事例だった。

地元メディアによれば、ニューサウスウェールズ州では毎年9月から翌年夏にかけ、約220キロにわたり51カ所の海岸にサメよけのネットを設置している。州当局によると、サメは一年中生息しているが、気象や海況、餌の状況によって出没が増えることがある。

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