茶道・裏千家の次の家元となる千宗史さんを招いての茶会が、韮崎市で開かれました。

この茶会は、茶の湯などの伝統文化に造詣が深いことで知られた実業家の畠山一清の東京の茶室が、韮崎市にある「韮崎大村記念公園」に移築・復元されたことを記念して開かれました。

7日、この茶室で初めて開かれた茶会はノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智さんが主催し、裏千家の次の家元となる千宗史さんをはじめ、内藤久夫 韮崎市長など、11人が招かれました。

茶会では大村さんから、茶室の床の間の掛け軸は、裏千家の前の家元で先月亡くなった千玄室さんが書き、この茶会のために贈られたもので、千玄室さんが人に贈ったものとしては最後のものではないかといった話を紹介していました。

出席した人は和やかな雰囲気のなか茶を楽しみ、招かれた千宗史さんは「このお茶室があることによってこの地のお茶がさらに盛んになることを祈っています」などととあいさつしました。

茶会を主催した大村さんは「ようやくオープンできて感無量です。この場所が地域のひとつの文化の拠点として皆さんに楽しんでいただければと思います」と話していました。

この茶室は韮崎市の文化財に指定されていて今後は茶会などの体験の場として活用されるということです。

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