準決勝での戦いから一夜明けた7日。日本は、第1セットで前日と同じく、アウトサイドヒッター石川真佑(キャプテン)、佐藤淑乃、オポジット和田由紀子、ミドルブロッカー宮部藍梨、島村春世、セッター関菜々巳、リベロ小島満菜美をスタメンに起用した。
ブラジルの勢いに押される中、秋本美空が途中出場しサービスエースを決めるも、「ガビ」の愛称で知られるキャプテンガブリエラ・ギマラエスを中心にブラジルが得点を重ね、12-25で第1セットはブラジルの手に渡った。
第2セットは攻撃面で日本はブラジルを上回るもミスが目立ち、このセットもブラジルに献上(17-25)。セットカウント0-2で日本は窮地に立たされた。
暗雲が立ち込める中で始まった第3セット。日本はセッターの中川つかさを投入し、5点リード(0-5)でスタートした。ディフェンスがうまく機能し始めた日本は、さらに点差を広げて2-9。佐藤が躍動(8点)したほか、石川の強打、ベースラインギリギリの和田のアタック、島村の速攻などが決まり一時は8点差まで広げると、25-19でセットを奪って銅メダルへと望みをつないだ。
だが、ブラジルは黙っていなかった。第4ゲームは序盤からブラジルが5連続得点(0-5)。しかし、日本も黙ってはいない。
5点前後を追いかけた日本は、中盤から相手の鋭いスパイクを拾い始め、佐藤の強打でこのセットで初めて相手をリードする(14-13)。その後、19-20で佐藤が2連続サービスエース。和田のスパイクで日本は先にセットポイント(24-22)を迎える。しかし、ここから正念場となった。攻勢を強めたブラジルと、拾ってつなぐ日本はシーソーゲームを繰り広げ、最後はブラジルが連続得点で29-27。日本はベスト4という結果で2025年世界選手権での戦いを終えた。
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