ニュース
2025.09.04 15:00
塚本直樹
インド宇宙研究機関(ISRO)は現地時間8月24日、有人宇宙飛行計画「Gaganyaan」(ガガンヤーン)で宇宙飛行士が搭乗するクルーモジュールのパラシュート試験を実施した。
インド南部のシュリーハリコータにあるサティシュ・ダワン宇宙センター(SDDC)で実施された試験では、実物大模型がヘリコプターで高度3kmまで運ばれ、その後投下された。カプセルは10個のパラシュートを展開し、安全に着水した。
ISROは「この試験ではGaganyaanのミッションにおける、クルーモジュールのパラシュートによる減速システムの性能検証という目的を実証した」と声明で述べている。
訓練では、発射台での緊急脱出シナリオもシミュレートされ、緊急事態下で安全システムが正しく応答することが確認された。ISROは、システムの信頼性をさらに検証するため、今後数日間で追加の試験を計画していると述べている。
ヒト型ロボット「Vyommitra」(ヴィオミトラ、サンスクリット語で「宇宙の友人」)を搭載した無人飛行ミッション「Gaganyaan-1(G1)」の打ち上げは2025年第4四半期(10~12月)を予定。続く無人飛行ミッション「Gaganyaan-2(G2)」「Gaganyaan-3(G3)」は2026年の打ち上げを予定している。
(出典:ISRO)
関連情報
ISRO2025年8月24日発表
インド宇宙省2025年8月7日発表(Gaganyaan計画の進捗状況)
Space.com
WACOCA: People, Life, Style.