日本のカレーに英国海軍が興味津々(写真はイメージ)【写真:写真AC】日本のカレーに英国海軍が興味津々(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 カレーは、日本の国民食のひとつ。インド発祥の料理がイギリスで独自にアレンジされ、カレーとして定着したものが、明治初期に日本へ伝わったといわれています。日本海軍がイギリス海軍の食事制度を参考に採用したことをきっかけに広まり、やがて家庭料理として全国に普及したそうです。駐日英国大使館は公式YouTubeチャンネルで、日英両国の海軍給養員によるカレー作りの様子を公開。イギリス海軍「プリンス・オブ・ウェールズ」の給養員は、海上自衛隊護衛艦「いずも」のカレー調理法に興味津々でした。いったい、どんなところに関心を寄せたのでしょうか。

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イギリスと日本で異なるカレーの作り方

「日英友好セイラーズカレー」と題した動画。英国海軍空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の給養員と海上自衛隊護衛艦「いずも」の給養員が、カレー作りを通じて交流する様子を収めています。

 いずもの給養員が作ったのは、鶏肉、タマネギ、ニンジン、ジャガイモなどの具材を使用したカレー。特徴的なのは、これらの具材をカレーパウダーやガラムマサラでマリネしてからオーブンで焼き、最後に4種類のカレールーを組み合わせ、とんかつソースやウスターソースで味を調えるというものです。

 一方、イギリス海軍の伝統的なスタイルは、ソースの中で肉を煮込むという調理法だそう。イギリス海軍の隊員は、どんな気づきがあったか聞かれると、「お肉を先にローストして、そのあとにルーを入れられているのを拝見し、非常にユニークであると感じました」と、調理法の違いに興味津々な様子でした。

 独自の感性と技術で、海外の文化さえも自分たちのものとして昇華させてしまうのも、日本の魅力です。進化を遂げた日本カレーは、両国の文化交流の歴史と現在を象徴する、友好の証と言えるでしょう。

(Hint-Pot編集部)

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