写真提供:レイラック滋賀FC
J3からの降格組が苦しむJFLならではの要因 カゴノブアキ×石川美紀子×高橋拓磨<2/3>
■5年連続でゴールを決めた青森のGK廣末陸
──ここからは「普段JFLをあまり見ない人でも、ちょっと行ってみたい」と思えるような見どころについて語っていただきたいと思います。まずは「この選手は現地で見て損はない!」という切り口で、ピックアップしていただけますでしょうか?
高橋 岩手で言えば、先ほども言及した小林祐希ですね。ボールの置き方や身体の使い方など、一流のクオリティを毎試合見せてくれます。同じく元日本代表の西大伍、そして現在得点ランクトップの藤本憲明といったベテランも健在です。彼らのプレーだけで入場料の価値があること請け合いです。
──ベテラン勢のプレーは、やはり見応えがありますよね。若手にも注目株がいるのでは?
高橋 います。弓削翼はキャプテン経験のある中盤の選手で、プレーの安定感が抜群。ショートスプリントならJFLナンバーワンクラスの藤島樹騎也もいます。それから対戦相手でいうと、滋賀の三宅海斗。得点力が高くて、何でもできるタイプですね。
カゴ 三宅は鹿児島ユナイテッドFC時代、僕がガンバ大阪U-23でスタジアムMCを担当していた時にJ初ゴールを決めていたので、よく覚えています。ウチに来てくれたのは、すごく嬉しかったですね。
──そうそう、石川さん。天皇杯でPKから2ゴール挙げたGKについて教えてください。
石川 青森の廣末陸ですね? F・マリノス戦でPKを決めて、5年連続でゴールを記録したGKとなりました。やはり彼は心臓が強い。GKがPKを蹴るとなると、ものすごいブーイングを浴びるわけですが、それでも冷静に決めてくれる頼もしい存在です。
それと今季は、Jクラブからのレンタルで育成している選手もいます。小堀空(栃木SC)、西坂斗和(徳島)、貫真郷(大宮)、そして大里皇馬(佐賀)。彼らがどう育っていくか、現場で見られるのも面白いと思います。
──Jリーグ経験者も多く加入していますよね。
石川 FC岐阜などで活躍した遠藤元一、Jリーグで362試合に出場している有田光希も、今は青森でプレーしています。彼らはJクラブから青森に来て、再び上を目指す覚悟でプレーしています。かつて所属していた、クラブのサポーターの皆さんにはぜひ、彼らの挑戦を一緒に見届けてほしいですね。
──ありがとうございます。最後にカゴさん、滋賀の注目選手をお願いします。
(残り 2275文字/全文: 3311文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
タグマ!アカウントでログイン
WACOCA: People, Life, Style.