稲倉の棚田は1999年に「日本の棚田百選」認定されたのをきっかけに、地元住民中心のボランティア活動もあり、きれいな棚田が復活した。現在も多くの人が参加する棚田オーナー制度(カカワリ隊)や学校体験などを通じて棚田の保全に努めている。棚田オーナー制度はエリアオーナー、シェアパートナー、酒米オーナーの3つのコースがあり、農業体験や日本酒を受け取れる酒米オーナーが人気のようだ。

 オーナーではない一般の人も、「稲倉の里交流館」で寄付金(中学生以上100円、撮影500円)を納めると自由に見学できる。横穴式住居跡もあるので探してみるとよいだろう。ほかにもイベントごとがいろいろあるようなので、ぜひ公式サイトをチェックしてほしい。

 写真は夏の緑の映える時期と2024年9月の収穫時期のもの。米不足や天候による不良など言われているが、ここは水も豊富のようで大丈夫そうだ。

 アクセスは北陸新幹線 上田駅からタクシーで20分。クルマの場合は、信越自動車道 上田菅平ICまたは東部湯の丸ICから10~15分の位置にある。

 棚田の風景は季節ごとに違った表情を見せてくれる。そして美ヶ原から北アルプスまでの眺望もあり、眺めているだけで心休まる場所だ。近くに行く機会があれば立ち寄ってみてはいかがだろうか。

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