WRC 2025年 第11戦 ラリー・チリ・ビオビオ 大会情報

4回目のWRC開催を迎える、
南米チリを舞台とするグラベルラリー

ラリー・チリは2019年に初めてWRCとして開催され、2023年カレンダーに復帰。今回が4回目のWRC開催となる。サービスパークおよび大会本部は、これまでと同様チリ中南部ビオビオ州の大都市「コンセプシオン」に置かれる。SS(スペシャルステージ)の路面は全てグラベルで、コンセプシオンの南から南東にかけてのエリアが戦いの舞台に。森林地帯の道や、太平洋の絶景を見渡す開けた道など、ラリーカーはチリの素晴らしい大自然の中を走行する。ラリー・チリのステージは全体的に中速で路面は比較的平坦だが、バンク角がついたコーナーも多い。2019年大会は5月の開催だったが、2023年大会より開催時期が9月に移り、加えてステージも多くが変更されたことにより、ラリー全体のキャラクターが若干変わった。

事前のテスト禁止により持ち込みのセットアップが重要に

ラリー・チリのグラベルステージの路面は全体的にスムーズで、2019年回大会ではラリー・フィンランドなど北欧の高速グラベルラリーに近いステージも多くあった。4年ぶりのWRC開催となった2023年大会は、前回と同じ、もしくは同じエリアで行われるステージが少なくなかったが、新たに設定されたステージも多く、ペースノートの大幅修正や新規作成が必要となった。また、路面コンディションがタイヤに対してかなり厳しいステージも多く、タイヤ選択およびマネージメントが非常に重要な一戦となった。2024年大会もステージは一部変更されよりコンパクトになったが、2025年大会は前年を踏襲する。WRCでは規則により欧州圏外での事前テストが禁じられているため、ワークスチームは現地でテストを行なうことができず、木曜日に予定されているシェイクダウンで迅速かつ正確にクルマのセッティングを合わせ込まなければならない。なお、2019年大会ではヤリスWRCが総合優勝し、サポート選手権のWRC2では勝田貴元が優勝。2023年大会はTGR-WRTとして3年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを決めた一戦となり、2023年大会ではカッレ・ロバンペラがGR YARIS Rally1 HYBRIDを駆り表彰台の最上段に立った。

大会基本情報

開催国:チリ
日程:9月11日(木) ~ 14日(日)
サービスパーク:コンセプシオン
路面:グラベル
SS:16(SSトータル距離:306.76 km)
総走行距離:1,239.63 km

開催国情報

首都:サンティアゴチリ
時差:-12時間
人口:約2,086万人(2024年(推定)チリ国家統計局(INE))
言語:スペイン語

※最新情報は wrc.com をご覧ください。

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