東海地方は大雨災害の危険度高まる 今日5日午後も土砂災害などに厳重警戒

公開:2025年09月05日13:04

東海地方は大雨災害の危険度高まる 今日5日午後も土砂災害などに厳重警戒

東海地方は、今日5日(金)は、広い範囲で激しい雨になっていますが、発達した雨雲は次第に東へ移動しています。これまでの大雨で、災害の危険度が高まっている地域があります。引き続き、最新の気象情報や道路状況、周囲の状況変化に注意してください。

台風接近前からすでに大雨

台風接近前からすでに大雨

東海地方は、昨夜(4日)から台風の中心より東側の活発な雨雲がかかり、広い範囲で大雨となっています。今日5日午前11時までの24時間降水量は、三重県南部や岐阜県、静岡県の山沿いで200ミリを超えています。平野部でも多くの地点で100ミリ以上を観測しています。この時間までに、発達した雨雲が停滞し、愛知県岡崎市や安城市などでは、道路の冠水が多く発生しています。

台風15号は東海地方を通過中 東海地方も強風域に

台風15号は東海地方を通過中 東海地方も強風域に

台風15号は、今日5日午前1時頃に高知県宿毛市付近に上陸、午前9時頃には和歌山県北部に再上陸しました。
正午現在、豊橋市の西南西約30kmにあって、東北東へ時速55kmで進んでいます。中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は18m/sです。
東海地方は、強風域(風速15 m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲)に入っています。台風は、今夜(5日)にかけて、東海から関東の太平洋沿岸を東へ進むでしょう。

今日5日夜にかけての雨の見通し

今日5日夜にかけての雨の見通し

今後、台風が東へ進むにつれ、活発な雨雲のエリアは東へと移る見込みです。岐阜県や三重県は、大雨のピークは過ぎましたが、愛知県東部や静岡県では、まだしばらく大雨のピークが続く見込みです。局地的には、1時間に50ミリ以上の滝のような非常に激しい雨が降る恐れがあります。なお、夕方にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるため、大雨への警戒を続けてください。
すでに大雨となっていますが、今日5日正午からの予想12時間降水量は、静岡県の一部では赤色で示される100ミリ~200ミリが予想されます。

災害の危険度が高まる

災害の危険度が高まる

これまでの大雨で、災害の危険度が高まっている地域があります。この後も、大雨災害への警戒を続けるようにしてください。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。強風、うねりを伴った高波、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
夜は広く雨は止みますが、雨が止んだ後も、しばらくは警戒を続けてください。

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竹下 のぞみ

日本気象協会 中部支社気象予報士/宅地建物取引士/競売不動産取扱主任者

竹下 のぞみ

静岡県出身です。大学卒業後、静岡県内の放送局でラジオレポーターを経て、民間気象会社に転職。
1児の母となり、久しぶりの仕事復帰です。生活に密着した季節情報をお伝えできたらと思います。

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