中国国営新華社通信によると、習近平国家主席は4日、北京で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と会談した。両者の二国間会談は2019年6月以来、約6年ぶり。
今回の会談は、中国政府による北京での大規模な軍事パレードに、習氏が金氏やロシアのプーチン大統領を招き、実現した。
新華社通信によると、習氏は金氏に対し、中国は北朝鮮との「伝統的な友好関係」を非常に重視し、国際情勢がどう変化しようともこの立場は変わらないと述べた。また、「中国と北朝鮮は国際・地域情勢における戦略的協力を強化し、共通の利益を守るべきだ」と伝えた。北朝鮮との高レベル交流と戦略的コミュニケーションを強化し、各分野で協力していく意向も示したという。
韓国国会情報委員会のイ・ソンギュン委員によると、金正恩氏の訪中は、今後の米国との対話再開の可能性に先立ち、中国との関係を修復し、経済的・外交的支援を得る狙いがある。また、ロシアのウクライナ侵略終結の可能性が浮上する中、ロシアへの依存度を緩和し、リスクの分散を図っているという。
中国政府は長年、北朝鮮の主要な支援国で、米国や多くの同盟国が孤立した北朝鮮への制裁を続ける中、経済を浮揚させる支援を提供してきた。習氏は2019年に平壌を訪問し、朝鮮半島の非核化を求めた。それ以前には、金正恩が10カ月間に北京を4回訪問し、米国や韓国との関係を再構築する上で中国の支援を求めていた。
原題:Xi Holds Talks With North Korea’s Kim Jong Un in Beijing、Xi Tells Kim China to Boost High-Level Exchanges With N. Korea(抜粋)
(習氏の発言を追加し更新します)
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