10月から1054円に引き上げられることが決まった石川県内の最低賃金。
労働や経済界の関係者が集まる会合が開かれ、賃上げに対応するために県が打ち出した、支援策が説明されました。
【写真を見る】過去最高の70円賃上げ 石川県が事業者に最大50万円の支援策
県内の最低賃金をめぐっては、過去最高の上げ幅となる70円引き上げられ、10月以降、時給1054円となることが決まっています。
こうした中、国や県のほか県内企業の関係団体からつくる「いしかわ政労使会議」が3日、県庁で開かれました。
■70円以上の賃上げを行った場合、最大50万円を事業者に支給
会合で馳知事は、自身で「禁じ手」とも述べた被災事業者への直接的な支援策について説明。
2024年の能登半島地震以降、売上高や生産量などが3パーセント以上減少した小規模事業者が、今回の上げ幅である70円以上の賃上げを行った場合労働者1人につき5万円、最大50万円が支給されます。
馳浩知事「方向性は賃上げできるに越したことない。できる環境づくりのために知恵を出す。情報共有と課題解決について(労使が)対立するのではなく協調の場として政労使会議を有効に活用していく必要がある」
会合では「持続的な値上げができるよう支援をお願いしたい」、「小規模事業者にわかりやすい説明してほしい」といった意見があがり、馳知事は相談支援体制を強化する方針を示しました。
北陸放送
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