【写真を見る】酷暑の中で1歳児が車内に➡40分後に消防隊員が救出 「インロック」に注意 命の危険も

 幸い命に別状はありませんでしたが、まだまだ暑い日が続く中、子どもの命にかかわる車の「インロック」には注意が必要です。

 日中の最高気温が甲府で38.4℃を記録した先月20日。

 この日の午前9時ごろ、中北地域の保育園の駐車場で「1歳の子どもが車の中に閉じ込められた」と119番通報がありました。

 母親がきょうだいを園に預けている間、車内にいた子どもがリモコン式のカギでドアをロックした「インロック」が原因でした。

通報で駆け付けた消防隊員
「(1歳児は)車内を動き回っていた状況。鍵も気づいた時には子どもが持っていた。保育士さんたちがバケツで車に水をかけていて、フロントガラスとかはサンシェードをかけて日が入らないように覆っていた状況でした」

 閉じ込めから約40分後、消防隊員が特殊な機具でドアを開け、子どもを救出。

 熱中症の疑いで病院に搬送されましたが、幸い命に別状はありませんでした。

通報で駆け付けた消防隊員
「まだ日が完全に上がる前の時間帯だったということもありますし、保育士さんたちの水かけとか、大きかったんじゃないかなと思います。午後を過ぎると、かなり気温も上がってきて、車内温度もかなり上がってくると思うので、すぐに窓を割ったり、そういった救助活動に切り替えていたかもしれません」

 車内にカギがある状態でドアがロックされてしまう「インロック」。

 JAFによる実験では、気温35℃の炎天下で車のエアコンを切ると、10分後には車内温度が38℃近くまで上昇。

 熱中症の危険性を示す熱中症指数もわずか15分で「危険レベル」まで急激に上がりました。

 山梨県内でも去年の夏、インロックによる子どもやペットの救援依頼が12件、あったといいます。

 命にかかわるインロックを防ぐには、どうすればいいのでしょうか?

JAF山梨支部 内田一輝さん
「お子さんのおもちゃ替わりに鍵を渡してしまうと、ちょっと自分が外に出たときに誤って施錠をしてしまう可能性があるので、人と鍵はセットという形で必ず外に出ていただきたい。(スマートキーの)電池残量が弱くなっているから、電波をキャッチできず、誤作動を起こしてしまい鍵が閉まってしまうケースもあります。電池残量の確認もしていただけると、リスクを減らすことができます」

 9月に入っても厳しい暑さが続く中、 子どもを危険にさらさないよう、インロックにはくれぐれも注意が必要です。

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