県内各地で路線バスなどを運行する「長崎県営バス」と「長崎バス」の運賃が1日から一斉に値上げされ、利用者からは「家計にとって負担だ」とか「人手不足を考えると仕方ない」などという声がきかれました。

「長崎県営バス」と「長崎バス」は、1日から県内各地のすべての路線で運賃を一斉に値上げし、値上げ率は、▽県営バスが17.4パーセント、▽長崎バスが17.6パーセントとなっています。

このうち県営バスの運賃の値上げは、消費税の増税による値上げを除くと、平成9年以来、28年ぶりだということです。

運賃の値上げについて、50代の男性は「定期券を購入して頻繁にバスを利用していますが定期代の上がり幅も大きく、家計が苦しくなります」と話していました。

50代の女性は「食品の購入や医療機関の受診でバスを利用して市街地に出ざるを得ず、往復で利用することになるので負担は増します。路線が維持されるかどうかも心配です」と話していました。

一方、20代の男性は「運転手を募集する求人をよく目にするので、人手不足の切実さを考えると仕方のないことだと思っています」と話していました。

今回の値上げについて、県営バスを運行する県交通局と、長崎バスを運行する「長崎自動車」は、「運転士確保に向けた処遇の改善や、老朽化したバス車両の更新などへの対応のため」とか、「人口減少や深刻な運転手不足に対応するため」などとしていて、地域の公共交通網の維持と利用者負担のバランスが課題となっています。

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