瑞々しい大粒を実らせる藤稔(市提供)
藤沢市発祥のぶどう「藤稔」が7日、県内の名産品として認められる「かながわブランド」に登録された。消費者にアピールできる品質や安全性がともに評価されたかたちとなる。
専門家たちを集めて行われた審査会で決まった。同ブランドとしては130品目の登録となる。
藤稔は1985年、青木果樹園(高倉)の青木一直さんが「井川682」と「ピオーネ」という品種を交配させて生み出した。「藤沢の大地に実る(稔る)」ことから藤稔と名付けられた。一粒の実が20グラムを超える大きさで、甘味と酸味のバランスが良くプルンとした食感が持ち味だ。
開発した一直さんの息子で青木果樹園現代表の青木一夫さんは「うれしい。生産者も市もみんな喜んでいる」と話す。今回登録団体となったさがみ農協藤沢市果樹部の担当者は「今回の登録で藤稔といえば藤沢ということを消費者に知ってもらいたい」と語った。
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