カナダGDP、第2四半期は1.6%減 米関税措置で輸出大幅減

カナダ統計局が29日発表した2025年第2・四半期(4─6月期)の実質国内総生産(GDP)は、年率換算で前期比1.6%減少した。2022年11月、オンタリオ州トロントの食料品店で撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)

[オタワ 29日 ロイター] – カナダ統計局が29日発表した2025年第2・四半期(4─6月期)の実質国内総生産(GDP)は、年率換算で前期比1.6%減少した。7四半期ぶりのマイナス成長に落ち込んだ。米政権による関税措置で輸出が大幅に減少したことが響いた。ロイターがまとめたアナリスト予想は0.6%減だった。

統計局によると、輸出は7.5%減と、約5年ぶりの大幅な落ち込みとなった。企業の設備投資も0.6%減。一方、国内需要は3.5%増加。家計の最終消費支出が4.5%、住宅投資が6.3%、政府の最終消費支出が5.1%といずれも増え、下支え要因となった。

25年第1・四半期は2.0%増に下方改定された。25年上半期(25年1─6月期)は0.4%増。

四半期ベースの市場予想を上回る減少を受けて、カナダ銀行(中央銀行)が9月に利下げを決めるとの市場の見方は、従来の40%から48%に高まった。

6月のGDPは前月比0.1%減少。GDPの4分の1を占める製造業の生産が減ったことを主因に、約3年ぶりに3カ月連続で減少した。市場予想は0.1%増だった。

7月速報値は0.1%増で、25年7─9月期は改善する見込み。

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