公開日時 2025年08月28日 16:15更新日時 2025年08月28日 16:33
沖縄・慶良間諸島沖を漂流する物体=28日、読者提供
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琉球新報社
沖縄県渡嘉敷村前島周辺の海域で、灰色の細長い形状の船のような物体が漂流していることが28日、目撃者からの情報提供でわかった。那覇海上保安部によると、同日午前9時15分時点で、同様の漂流物が前島北東沖約1キロの海域で確認されている。
海面上に船首とみられる約3メートルが突出し、海面下の部分は長さ約13メートルに及ぶという。午後3時時点で、人やものへの被害や油漏れなどは確認されていない。那覇海保は所属船艇でのしょう戒活動などに合わせて位置情報を更新し、周辺を行き交う船舶に航行警報を流すなどして注意を呼びかけている。
海底付近から見た沖縄・慶良間諸島沖を漂流する物体=28日、読者提供
那覇海保交通課によると、16日に糸満市の糸満漁港の近海で「ブイのようなものが浮いている」などと漁港関係者から118番通報があった。その後、漂流物は北西方向に移動したとみられ、22日に前島周辺の海域で確認された。長期間漂流しているとみられる。
海底付近から見た沖縄・慶良間諸島沖を漂流する物体=28日、読者提供
同課担当者は「通常であれば所有者へ撤去に向けた指導を行うが、現時点では所有者は不明」と説明。差し迫った危険性がないとして、夜間は周辺を移動する船舶の安全確保のため、簡易灯火を点灯させるなどして対応している。
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