中国工業部門利益、7月は前年比1.5%減 3カ月連続マイナス

 中国国家統計局が27日発表した7月の工業部門企業利益は前年比1.5%減と、3カ月連続でマイナスとなった。写真は遼寧省大連の特殊鋼工場。2018年3月撮影(2025年 ロイター)

[北京 27日 ロイター] – 中国国家統計局が27日発表した7月の工業部門企業利益は前年比1.5%減と、3カ月連続でマイナスとなった。政府の景気支援策にもかかわらず、需要低迷や生産者物価の下落が続く中、企業は苦戦を強いられている。

6月は4.3%減だった。1─7月は1.7%減と、1─6月の1.8%減からマイナス幅がやや縮小した。

INGの大中華圏担当チーフエコノミスト、リン・ソン氏は「生産能力過剰が懸念される中、今年の関税のエスカレーションはすでに激しいコスト競争をさらに悪化させる可能性がある。そのため、今年は内需を押し上げる政策支援に多くの責任が残されている」と述べた。

1─7月の国有企業の利益は7.5%減少。民間企業は1.8%増、外資企業も1.8%増加した。

工業部門利益統計は、主要事業の年間売上高が2000万元(280万ドル)以上の企業が対象。

国家統計局の担当者は、外部の不確実性、不十分な内需、一部セクターにおける需給の不均衡に言及し、「政策の柔軟性と予測可能性を高める必要がある」と述べた。

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