カナダから来たシオさん【写真:Hint-Pot編集部】
海外へ行くと、文化や習慣など、母国との違いに驚かされることがあるでしょう。初めて日本へやってきたカナダ人男性は、街中にあるはずのものが見当たらず、不便さを感じたといいます。それはいったい、なんだったのでしょうか。
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夏休みを利用して初訪日
カナダのアルバータ州からやってきたシオさん。家族で初めての日本旅行を満喫中です。17日間の滞在で、東京のほかに富士山、京都、大阪、広島を訪れる予定です。
「日本には、行ってみたいとは思ってたんだ。チームラボプラネッツや東京スカイツリーにも行って、楽しかったよ」と、満足げに話します。
日本の旅を楽しんでいるシオさんですが、街中にあるものがないと気づき、とても驚いたそうです。
「ゴミ箱がないよね。そのあたりにないのはけっこう困るし、正直、どうかなって思う。ゴミを持ち歩かないといけないから……」
日本では、公共の場で出たゴミをその場に捨てず、持ち帰ることがマナーとして根付いています。また、街中に置かれた公共のゴミ箱は、それほど多くありません。一方、海外では、街中にゴミ箱が置かれているのが日常です。初めて日本を訪れる外国人観光客が、事情を知らず、対応に戸惑うのも無理はありません。
観光庁が2024年度に行った「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」によると、「旅行中に困ったこと」で「ゴミ箱の少なさ」は21.9%と、最も多い結果でした。前回より減少したものの、不便さを感じる外国人観光客は少なくないようです。
見慣れない光景に、衝撃を受けた様子のシオさん。ゴミの管理を工夫しながら、日本各地のさまざまな風景や体験に触れてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)
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