日本を代表する水中写真家、中村征夫さんが裏磐梯にある大小さまざまの湖沼群を撮影した作品の展示会が、北塩原村で開かれています。

中村征夫さんは秋田県潟上市出身で、海や沼などに潜って撮影する水中写真家として知られています。

中村さんは「五色沼湖沼群」と呼ばれる裏磐梯の大小さまざまの沼を、国の許可を得ておよそ40年かけて撮影してきたということで、今回の企画展には、その中の22点が展示されています。

このうち、「深泥沼」の水中を撮影した写真には水面近くの澄んだ水の層と、その下の金属のケイ酸アルミニウムの粒子が漂うことで白く濁った層の2つの層に分かれている光景を、くっきりと写し出されています。

また、「青沼」を陸上から撮影した写真には、沼の底の植物までくっきりと写し出されていて、裏磐梯の湖沼群を形成する沼がそれぞれに異なる特徴を持っていることを表しています。

訪れた人たちはふだん見ることはない水の中の神秘的な風景に見入っていました。

裏磐梯ビジターセンターの高島奈緒子さんは、「どういった経緯で裏磐梯の地形が作り出されたか水中の写真を通して知ることができるのでぜひ見てほしい」と話していました。

この写真展は休館日の火曜日を除く今月31日まで開かれています。

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