江戸時代の姫路城と城下町の姿が描かれた絵図をはじめ、全国各地の城の絵図面などを公開する特別展が、兵庫県姫路市の博物館で開かれています。

この特別展は、兵庫県立歴史博物館と姫路市立城郭研究室が共同で開いたもので、会場には、全国各地の城の絵図面などおよそ100点が展示されています。

このうち、およそ30年ぶりに姫路市で公開される「姫路城図屏風」(びょうぶ)は17世紀後期、もしくは18世紀中頃に描かれたと推測され、「西の丸」と「三の丸」にあった御殿のほか、家老の屋敷や商店が建ち並んだ城下町の様子がよくわかります。

また、戦乱で壊された大阪城を再び築城する際に、淡路島の南にある沼島の石を使うため、徳島藩が、それ以外の目的で石を取ることを禁止した「制札」(せいさつ)も展示されています。

このほか会場には、兵庫県丹波篠山市にある篠山城の石垣の修理箇所を指示した1755年の絵図面なども公開されています。

兵庫県立歴史博物館の竹内信 学芸員は、「現在の城をとりまく景観と絵図などに描かれた当時の姿を見比べたり、城の修復の様子を想像したりできます。お気に入りの城を見つけるなどして、楽しんでもらいたい」と話していました。

特別展「描かれたお城と城下町」は、今月(8月)31日まで開かれています。
 

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