米軍は21日、米国と欧州諸国の軍司令官らがウクライナに対する軍事選択肢を策定し、各国の国家安全保障顧問に提示すると発表した。ハリコフで1月撮影(2025年 ロイター/Sofiia Gatilova)
[21日 ロイター] – 米軍は21日、米国と欧州諸国の軍司令官らがウクライナに対する軍事選択肢を策定し、各国の国家安全保障顧問に提示すると発表した。ロイターは19日、米当局者や関係筋の話として、米国と欧州の軍事計画担当者がウクライナの「安全の保証」について検討を開始したと報じていた。
米国と仏独伊英、フィンランド、ウクライナは19─21日、ワシントンDCで軍トップ会談を開催。米軍は声明で「これらの選択肢は、現在進行中の外交努力において適切な検討を行うため、各国の国家安全保障顧問にそれぞれ提示される」と述べた。
こうした中、当局者は、米国と欧州の計画担当者が軍事的に実現可能で、かつロシアに受け入れ可能な内容を決定するには時間がかかるとの見方を示している。
今週18日にホワイトハウスで行われた米ウクライナ首脳会談では、ウクライナ戦争終結のためのいかなる合意においてもウクライナの安全保証を支援するとしたトランプ大統領の発言に、ウクライナおよび同席した欧州諸国の首脳らは勇気づけられたものの、多くの疑問は依然として未解決のままとなっている。
情報筋はロイターに、欧州軍をウクライナに派遣し、その指揮統制を米国が担う選択肢もあると述べた。一方、ロシア外務省は、和平合意を支援するための北大西洋条約機構(NATO)諸国からの軍隊派遣を拒否している。
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