Blackmagic Designによると、ニュージーランドの制作会社であるOdd Socksが、新しいフルフレーム・デジタルフィルムカメラのBlackmagic PYXIS 6Kを含むBlackmagic Design製のカメラを撮影に使用し、編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioをポストプロダクションに使用して、ニュージーランドの息を呑むような最も美しい場所で、DJのライブパフォーマンス映像を制作しているという。ハイエンドの撮影技術とライブミュージックの活気あるエネルギーを融合し、同社は音楽コンテンツ制作に新たな視点をもたらしている。
撮影監督のダリル・ハブラーケン氏とプロデューサーのイヴィ・ハービー=ソルター氏により創設された同社は、独自ブランドのREDLININGとYouTubeチャンネルを通じて、高品質の音楽と文化コンテンツの制作と配信を専門としている。これまでに「ラスト サムライ」や「パワーレンジャー」シリーズなどを手掛けてきたハブラーケン氏は、DJパフォーマンスを壮大な屋外環境で撮影し、臨場感あふれる映画のような作品を制作することで、ニュージーランドのエレクトロニックミュージックの地位を高めたいと考えた。
ハブラーケン氏は次のようにコメントしている。
ハブラーケン氏:素晴らしい景色を背景にしたライブDJセットを紹介する各国のYouTubeチャンネルにインスピレーションを受けて自国の状況を振り返った際に、ニュージーランドからはそういったものが発信されていないことに気づきました。ニュージーランドの美しい景観と才能あふれる人材を踏まえると、ここで同様のことを始めるのは理にかなっていると思いました。
同社の最新作はワイヘキ島で撮影され、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kデジタルフィルムカメラ、新製品のPYXIS 6K、オリジナルモデルのBlackmagic Pocket Cinema Cameraの4台のカメラで構成されたセットアップが使用された。2台の固定カメラ、1台の移動カメラ、1台のドローンを使用して、出演者全員と周囲の環境のダイナミックなアングルと広角ショットが撮影された。
視覚面における創造性をさらに高めるために、同社は一部のカメラでアナモフィックレンズを使用して、ロケ地の美しさを際立たせるワイドスクリーンの映画のようなルックを作成した。
ハブラーケン氏:Blackmagic Design製カメラの際立った特徴の一つが、アナモフィックでの撮影が簡単に行えることです。レンズ設定を調整して、カメラ内で正確にデスクイーズされたイメージを確認できる機能は、ロケ地でショットの構図を決める際に大きな違いを生みました。
ポストプロダクションのワークフロー全体を通してDaVinci Resolve Studioが使用され、高機能なグレーディングツールやマルチカム編集機能が最大限に活用されたという。
ハブラーケン氏:すべてをBlackmagic RAWで撮影したので、ポストプロダクションで露出とカラーを完全にコントロールできました。移り変わる自然光のもとで撮影した場合でも、DaVinci Resolveは柔軟性が高いので、すべてを問題なくバランス調整できました。
DaVinci Resolve Studioのマルチカム編集ツールは、同作にとって特に役に立ったという。
ハブラーケン氏:複数のカメラアングルを一つのタイムラインで同期して編集できるのは画期的ですね。ショットをリアルタイムで切り替えて即座に調整できるため、技術的な制限を心配することなく、パフォーマンスのエネルギーに集中できます。
撮影以外の面では、Blackmagic Designのカメラの使いやすさとカラーサイエンスを同社は大変気に入っているという。
ハブラーケン氏:Blackmagic Designのカメラは、最初のCinema Cameraから使っています。カラーサイエンスが素晴らしいですし、メニューは直感的に使用でき、DaVinci Resolveとの統合性が高いため、制作において群を抜く存在となっています。
将来に関しては、同社は今後も音楽コンテンツの拡大を続け、国際的なDJや観光パートナーと協力して、アーティストとニュージーランドの多様な風景を紹介していく予定だ。
ハブラーケン氏:ライブミュージックの撮影における限界を押し広げていくことを楽しみにしており、それにあたってBlackmagicのカメラが中心的な役割を果たしていくことになるでしょう。
WACOCA: People, Life, Style.