HOME>タイヤ>ミシュラン、ドイツ自動車連盟からタイヤ摩耗粉塵排出量の取り組みを評価
2回連続で

タイヤ

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2025-08-19

 仏・ミシュランは6月、厳格なテスト基準を用いることで知られるドイツ自動車連盟から、タイヤと道路の摩擦により生じるタイヤ摩耗粉塵の排出量の評価において、2回連続で圧倒的な優位性を認められた。

 数多くのタイヤブランドによる160種類のタイヤ(サマー、オールシーズン、ウィンタータイヤを含む)を対象にしたタイヤの摩耗粉塵排出量の調査では、プレミアムブランド12社のタイヤの平均値と比べ、ミシュラン製タイヤは摩耗粉塵が26%少ない結果となった。

 同社は、タイヤの寿命を通じて一貫して優れた性能を発揮する製品を提供するため、耐久性、粉塵排出量の削減、原材料の最小限の使用などに取り組んできた。

 欧州だけをみても、車両走行で発生するタイヤ摩耗粉塵は年間約50万トン排出されている。2024年7月に制定されたユーロ7規制では、今後欧州市場で販売されるすべてのタイヤの摩耗粉塵量を明確にすることが可能となり、将来的には、ここで制定される基準に満たないタイヤは販売できなくなる。同規格は明確に欧州におけるタイヤ粉塵排出量の大幅な削減を目指している。

 同社は、タイヤと路面の摩擦によって生じる摩耗粉塵排出量の軽減を目指して、20年以上にわたり革新を続けてきた。同取り組みにより、2015年から2020年の間に、タイヤの摩耗粉塵排出量を5%削減する革新技術の開発を実現。これは、同期間中に10万トンに及ぶタイヤ摩耗粉塵を削減したことに値し、同社は今後数年間で、この数値をさらに改善する目標を掲げています。

 目標達成のため、同社は研究開発に多額の投資 (2024年に7億8,600万ユーロ) を継続的に実施し、摩耗に関する理解を深めています。またミシュラングループは、その素材に関する専門知識と合わせて、長年にわたり、原材料の最適化に焦点を当てた設計戦略を基盤としてきた。

 2023年末、同社はフランス国立科学研究センターとクレルモン・オーベルニュ大学と共同で、研究施設「BioDLab」を設立。同研究所のミッションは、摩耗粉塵の生物劣化メカニズムに関する理解を深めることおよび粉塵を環境に同化させるためのツール開発です。

 同取り組みを通じて、ミシュランはタイヤの摩耗と粉塵の減少への理解をさらに深めることを目指している。達成目標には、排出物質の削減、科学的根拠に基づく対応策の提供、さらに実際の技術的ソリューションの開発が含まれている。目標を達成するためには、厳格さと継続的な投資が不可欠となっている。

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