ペトラ・ジグムント駐日ドイツ連邦共和国特命大使【写真:Aflo】ペトラ・ジグムント駐日ドイツ連邦共和国特命大使【写真:Aflo】

 豊かな伝統文化が育まれ、四季の織りなす美しい自然が世界中から注目を集める日本。駐日ドイツ連邦共和国特命全権大使のペトラ・ジグムントさんは、着任から1年を迎え、忙しくもさまざまな感動にあふれた日々を自身のX(ツイッター)アカウント(@GermanAmbJapan)で振り返りました。日本文化を尊重する姿勢に、さまざまな声が上がっています。

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SNSで学んだ日本の作法

「昨年、着任したときには、こんなにも早く東京に親しめるようになるとは思っていませんでした」

 動画の中で穏やかな笑顔を見せるペトラさん。着任から1年間を振り返り、ドイツ語で日本への愛情を、率直に語りました。

 興味深いのは、寺院の梵鐘をつく際の変化です。着任したばかりの2024年当初は、撞木(しゅもく)を直接手で持って鐘を鳴らしていましたが、SNSでの指摘を受けて学び、1年後には紐を持ってつく姿が映されています。

 日本の文化を正しく理解したいという、ペトラさんの真摯な姿勢が伝わってきます。

全国各地で発見した魅力的な場所

 ほかにも、多くの発見があったといいます。この1年で多くの都道府県を訪れ、「気づいたのは、日本には美しい場所がたくさんあること。海外ではほとんど知られていない数多くある小さな街の一つひとつが本当に称賛に値し、心から愛すべき場所なのです」と、日本にはとても魅力的な場所がたくさんあると語ります。

 また、大阪・関西万博の会場に何度も足を運んだことや、高知県高知市の祭り・よさこいに参加したことも、日本での忘れられない思い出になったようです。とくに、よさこいについては「人々が集まり同じ振り付けで、素敵な手作りの衣裳をまとって一緒になって踊る姿に感動しました。年齢の垣根を越えてみんなで踊るのです」と語っています。

 投稿のリプライ(返信)や引用リポストには「日本を褒めてくれてありがとう!」「いろんなところを見ていってくださいね」「こういう外国人の方見るとうれしい」などの温かい声が寄せられています。

「日本とドイツの絆を示す多くの奇跡に出会えたことも大きな驚きでした。日本でやりたいことがまだたくさんあります。これからも楽しみでなりません」

 そう語るペトラさんの言葉からは、日本への愛情と未来への期待が感じられます。両国の文化と人々をつなぐ架け橋として、これからの日独関係がさらに豊かに発展していくといいですね。

(Hint-Pot編集部)

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