奈良県の裁判所敷地に立ち入る鹿の姿が発見され話題に。「法リテラシーが高い」と、注目が集まった。

「奈良の鹿」と言えば、奈良県を象徴する存在。街中と完全に調和した鹿の姿に、驚かされた人も多いことだろう。

以前X上では、そんな奈良の鹿の「法リテラシーの高さ」に、驚きの声が上がっていたのだ。

■奈良の鹿、そんな場所にも行くのか…

注目を集めていたのは、神社仏閣や民俗行事などを巡っているXユーザー・幣束さんが投稿した1件のポスト。

こちらの投稿には「俺もこないだ奈良で鹿が普通に奈良地裁に入っていくのを見たので、鹿の社会も色々大変なんだろうなって思った」と、意味深な1文が綴られている。

一体どういうことなのか…と思わず首を傾げてしまうが、ポストに添えられた写真を見ると…。

鹿と裁判所

そこには裁判所の敷地内に入り、入り口に向けて歩を進める2頭の鹿が確認できたのだ。先に敷地内に入っていた数頭は裁判所の草を食べており、完全に我が物顔である。

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■「奈良でしか見られない」と話題

こちらの光景は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「民事ですかね、刑事ですかね…」「奈良でしか見られない光景」「観光客に蹴られた事件の裁判でしょうか…?」「法リテラシーが高すぎる」「鹿さんも、思うところがあるんだろうな」など、様々な声が寄せられていた。

鹿と裁判所

発見時の様子について、ポスト投稿主・幣束さんに詳しい話を聞いてみる。

幣束さんは「最初は鹿が道路を横断していて走行中の車が停まっているのを見て、奈良ならではの光景と思ってましたが、普通にビルの敷地内に入っていくのを見て驚くと共に、何の建物だろうと思ってよく見たら裁判所だったので、何やら物語性を感じて可笑しみがありました」と、当時の様子を振り返っていた。

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■観光客は「とても驚いていた」

俺もこないだ奈良で鹿が普通に奈良地裁に入っていくのを見たので鹿の社会も色々大変なんだろうなって思った。 pic.twitter.com/h2r7CjXp7y

— 幣束 (@goshuinchou) May 17, 2025

なお、「職員さんなどはおられませんでしたが、やはり観光客の方々は凄く驚いておられました」とのことで、現場の様子を想像すると、微笑ましい気持ちになってくる。

やはり、鹿たちが入庁(?)してくるのは、奈良では日常茶飯事的な光景なのだろうか。

こうした事態の詳細をめぐり、奈良地方裁判所に取材を打診したが、残念ながら「裁判に関する話題ではないため」という理由から、回答は得られなかった。

しかし、この対応によって「鹿が裁判目的で入庁したワケではない」という事実が改めて明らかになったと言える。

日常の生活と鹿が密接に結びついた奈良では、我われ他県民には想像もつかないような鹿との「コラボ」が見られるのだろう。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

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