中国政府は国有企業を動員し、苦境にある不動産開発業者から売れ残った住宅を買い取らせる計画を進めている。地方政府が中心となった過去の取り組みが限定的な成果にとどまったことを受けた措置だという。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  匿名を条件に語った関係者によると、規制当局は売れ残り在庫の処理で、大手国有企業や中国信達資産管理といった不良債権処理会社に支援を要請する方針だ。これらの企業は中国人民銀行(中央銀行)が同プログラム向けに昨年振り向けていた3000億元(約6兆1650億円)の資金を活用できる見通し。

  中国国内にはなお、米デトロイトの面積を上回る計4億800万平方メートルの過剰在庫が存在している。今回の計画はなお協議中だが、売れ残り住宅の迅速な解消と、債務問題を抱える開発業者の財務負担軽減に寄与する可能性がある。

  住宅都市農村建設省および中国信達資産管理はコメントを控えた。

 

原題:China Mulls Asking Firms Run by Central Government to Buy Homes(抜粋)

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