激しい雨が未明から県内を襲いました。砺波市と南砺市、氷見市では12時間の降水量が観測史上最大になりました。
各地で建物の浸水や道路の冠水などの被害が発生し、黒部市では男性1人が意識不明となっています。

富山県内で未明から断続的に大雨に 砺波では平年8月の1か月分の降水量を上回る

夜が明け始めた街に叩きつけるように降る雨。前線の影響を受けた県内はきょう未明から断続的に大雨となりました。

砺波市では午後1時半までの12時間に降った雨が204ミリに達し、平年の8月1か月分の降水量を上回りました。
また南砺市高宮では192ミリ、氷見市では176.5ミリで3か所ともに観測史上最大となりました。

一時は土砂災害警戒情報が県内10の市と町に、大雨や洪水の警報が舟橋村を除く14の市と町に出ました。

午後6時現在、土砂災害警戒情報はすべて解除されましたが、大雨、洪水の警報が出されている所があります。

黒部市では雨漏り修理中に屋根から転落した男性が意識不明に

黒部市荻生では自宅で雨漏りの修理をしていた佐竹弘信さん(81)が2階の屋根から転落し、意識不明の状態で病院に運ばれました。

KNB 長谷川大記者
「高岡市野村です。冠水したアンダーパスに車が水没しています」

高岡市野村のアンダーパスでは軽自動車が水没し、車に乗っていた市内に住む81歳の女性は午前8時40分ごろに救助されました。
意識はあるということですが重症だということです。

また、住宅など建物への浸水被害が相次ぎ、高岡市では確認できた範囲で64件にのぼっています。

河川も氾濫の恐れがあるほど水位が上がりました。
小矢部川は午前、氾濫危険水位に達し、小矢部市や高岡市福岡町など、1500世帯あまりに一時、避難指示が出ました。

また土砂災害警戒情報が出た射水市でも、2200世帯あまりに避難指示が出ました。

交通への影響です。北陸新幹線は長野と金沢の間で午後0時45分ごろまで運転を見合わせ、上下線31本が運休しました。

またJR城端線、氷見線、高山線とあいの風とやま鉄道の福岡ー金沢間は終日運休となっています。
北陸自動車道はご覧の区間で一時通行止めとなりました。

今回の雨はピークを過ぎましたが、あすにかけて雷を伴い、一時強い雨が降るところがある見込みです。

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