強烈なファイトの末63センチのカンパチを釣り上げた安倉さん
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 夏本番となり釣れる魚も夏の魚へ、そして長く続いていた黒潮の大蛇行も収まり和歌山に黒潮が直接流れ込む状態に戻ったこのタイミング。当然、大物の状況も気になる中、和歌山県・みなべ堺の純栄丸(スポニチ釣り指定店)でヒラマサが釣れたとの情報が入り、カンパチなどの様子も知りたかったので7月下旬、早速出かけてみることにした。(スポニチAPC・矢野 貴雄)

当日のポイントはみなべ沖で、風も緩く穏やかな海を釣り場へ向け出港。ポイントへ到着すると、船長から大量のベイトフィッシュ(餌となる小魚)が魚群探知機にうつっているとアナウンス。この釣りは小魚を太いハリスのサビキで釣り、それを大物に食わせるという釣りなので、小魚が針を食わなければ成立しない。それだけにこのアナウンスには期待が膨らむ。

 開始の合図が出て仕掛けを投入。すぐに小魚が掛かり、そのまま大物が潜む層へ仕掛けを沈めアタリを待つ。すぐに仕掛けに掛かった小魚が大物に追われ暴れている感触がきた。トモで釣っている人のロッドが海面へ引き込まれファイトが始まった。上がってきたのは50センチぐらいのマダイ。ここはこのサイズの群れがいるそうで、この後も数匹のマダイがキャッチされた。ほかにはオオモンハタも上がったが、次第に小魚の掛かりが悪くなりポイントの移動を決定。

 今度は少し深い場所で流れも速いとのことでオモリを換え仕掛けを投入。しかし、小魚の掛かりがいまひとつで、マダイ1匹とアカヤガラが釣れたのみで移動。そして次の場所でドラマが起こった。

 どうやら僚船で大物が釣れたという情報もあったようで、何度か流し直していると、突然強烈なファイトが始まり大阪府大東市の安倉健次さんが63センチのカンパチをキャッチ。しかし、そこまでで次を狙ったが餌は掛かるものの、その先がなく沖上がりの時間を迎えた。

 現在、純栄丸は2隻態勢で出船しており、カンパチやヒラマサ狙いのほか半夜のアカイカ釣りと合わせ、今後ますます楽しみな状況といえる。問い合わせは「純栄丸」(電)0739(72)5353へ。

 ◆アクセス 阪和自動車道・みなべインターを出て国道42号を白浜方面へ進み堺漁港へ。鉄道はJR紀勢本線南部駅よりタクシーで約5分。送迎は要予約。
 

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