中国シーイン、イタリアで制裁金100万ユーロ 環境配慮を偽装

 8月4日、イタリアの独占禁止当局である競争・市場保護委員会(AGCM)は、中国系ファストファッション大手SHEIN(シーイン)に対し、商品の環境への影響について顧客に誤解を与えたとして、100万ユーロ(116万ドル)の制裁金を科した。写真はシーインのポップアップストア。2024年4月、シンガポールで撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)

[ローマ 4日 ロイター] – イタリアの独占禁止当局である競争・市場保護委員会(AGCM)は4日、中国系ファストファッション大手SHEIN(シーイン)に対し、商品の環境への影響について顧客に誤解を与えたとして、100万ユーロ(116万ドル)の制裁金を科した。

AGCMはシーインの一部のコレクションについて、環境に優しい素材で作られ、完全にリサイクル可能であると誤解を招く可能性があるが、「使用されている繊維と現在のリサイクルシステムを考慮すると事実ではない」との見解を示した。

また、シーインは2030年までに温室効果ガス排出量を25%削減し、50年までに実質ゼロにすると表明しているが、計画は「曖昧で漠然」としており、23年と24年の排出量増加と矛盾していると指摘した。

シーインは声明で、AGCMに全面的に協力し、懸念事項に対処するため直ちに行動を起こしたと表明。「内部審査プロセスを強化し、全ての環境に関する主張が明確で検証可能かつ規制に準拠するよう、ウェブサイトを改善した」と述べた。

シーインは7月3日にフランスで、偽りの値引き表示や誤解を招く環境に関する主張を理由に4000万ユーロの制裁金を科されたばかりだった。

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