独GDP、第2四半期速報は前期比-0.1% 関税前の駆け込み需要後退

ドイツ連邦統計庁が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比0.1%減となった。フランクフルトの夜景、2023年撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach/ File Photo)

[ベルリン 30日 ロイター] – ドイツ連邦統計庁が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比0.1%減となった。関税を見越して数カ月にわたり好調だった米国からの需要が鈍化したことが響いた。

ロイター調査によるエコノミスト予想も0.1%減だった。

キャピタル・エコノミクスの欧州シニアエコノミスト、フランツィスカ・パルマス氏は、GDPの規模は依然新型コロナ禍前の水準と指摘。関税前の駆け込み需要減が一因だが「それだけではない」と述べた。

統計局によると、第2・四半期の投資は減少したが、消費と政府支出は増加した。第1・四半期の成長率は前回の0.4%から0.3%に下方修正した。

米国と欧州連合(EU)は27日、関税交渉で枠組み合意に達し、EUからの大半の輸入品に対する関税率は15%となった。 もっと見る

キャピタル・エコノミクスのパルマス氏は、「ドイツは関税によって他の主要国よりも大きな打撃を受け、財政刺激策が景気を来年押し上げるまで年内は苦戦が続きそうだ」と述べた。

ING
のマクロ経済担当グローバル責任者カルステン・ブルゼスキ氏は、「楽観論だけでは力強い成長を取り戻せないことを痛感する」とし、景気の停滞状態は続いているとの見方を示した。

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Maria Martinez is a Reuters correspondent in Berlin covering German economics and the ministry of finance. Maria previously worked at Dow Jones Newswires in Barcelona covering European economics and at Bloomberg, Debtwire and the New York Stock Exchange in New York City. She graduated with a Master of International Affairs at Columbia University as a Fulbright scholar.

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