宮城県多賀城市の小学校4校にある放課後児童クラブ9カ所に、ソニーネットワークコミュニケーションズの通信サービス「NURO」が導入された。NURO側の社会貢献活動の一環として3年間、無償で提供される。

写真提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ

 GIGAスクール構想で小学校へのITサービス・製品の導入が進んだ。一方、児童クラブの施設内で、通信サービスが整備されていない状況だったという。

 タブレットで進める宿題が課される場面もあり、オフライン環境だけでは十分に学習をこなせない環境となっていた。

 児童クラブスタッフにとっても、紙で入退館を管理し、保護者や役所と電話・FAXで連絡するようになっており、業務の負担が大きかった。

 そうした課題を解消する目的で、多賀城市の山王小学校、城南小学校、多賀城東小学校、多賀城八幡小学校の4校・9拠点の放課後児童クラブに「NURO」が導入された。

 3月に導入され、7月23日にはソニーネットワークコミュニケーションズから通信機器が贈呈された。多賀城市からも感謝状がソニー側へ贈られた。

上野氏
写真提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ

 ソニーネットワークコミュニケーションズ執行役員専務の上野剛史氏は、「多賀城市の課題に寄り添い、学びの幅を広げるよう支援したい」と語り、通信サービスがもたらす価値で、学習支援のほか、ソニーグループの技術やノウハウ、AI技術などを活用して社会課題の解決に取り組むとした。

 一方、多賀城市の深谷晃祐市長は、「本来は市が率先すべき課題だが、予算繰りが難しく悩んでいた。多賀城市ではICT活用の学習・体験活動を通じて、未来を担う子供の健やかな成長に繋げられるよう児童クラブの充実に努める」と述べ、ソニー側へ謝意を示しつつ、行政としての意欲を示した。

深谷市長
写真提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ

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