繁殖力が極めて高く特定外来生物に指定されている「アルゼンチンアリ」が名古屋市内では初めて、金城ふ頭で見つかりました。
市は今後、生息する範囲などを調べたうえで駆除を行うことにしています。
南米が原産のアルゼンチンアリは、体長2.5ミリほどの褐色の小型のアリで、繁殖力が極めて高く生態系を乱すおそれがあるなどとして、環境省が特定外来生物に指定しています。
環境省からの情報提供を受けて市が今月3日、金城ふ頭を調査したところ、商業施設などが集まるエリアの道路脇の植栽にアルゼンチンアリに特徴が似たアリ数百匹を発見したということです。
このうち数十匹を採集して専門家が調べたところ、すべてがアルゼンチンアリと確認されたとしています。
アルゼンチンアリが名古屋市内で確認されたのは今回が初めてで、愛知県内では田原市や豊橋市などで定着が確認されています。
名古屋市によりますと、アルゼンチンアリは毒性がなく、かまれても健康に影響はありませんが、▽食べ物に群がったり▽電気製品の配線をかんで故障させたりするということです。
名古屋市は生息する範囲をさらに調査したうえで、薬剤をまくなどして駆除を行うことにしています。
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