独英、包括的友好条約に署名 欧州3大国間の協力強化を示唆

メルツ独首相は17日、首相就任後初めて英国を公式訪問し、防衛から交通まで幅広い分野で関係を深める広範な友好条約に署名した。(2025年 ロイター/Stefan Rousseau/Pool via REUTERS)

[ロンドン 17日 ロイター] – メルツ独首相は17日、首相就任後初めて英国を公式訪問し、防衛から交通まで幅広い分野で関係を深める広範な友好条約に署名した。英国と欧州連合(EU)の関係再構築を示した。

メルツ氏の日帰り訪英は、フランスのマクロン大統領の英国公式訪問に続くもので、ロシアの脅威と米政権の不確実性が高まる中、欧州の3大国間の協力強化を示唆している。

ベルリンのシンクタンク、SWPのニコライ・フォン・オンダルザ氏は「この条約は、一方ではブレグジット後の英独関係正常化の兆候だ。また他方では、大西洋を巡る不確実性により、英国が安全保障上のパートナーとしてさらに重要になったことを示している」と指摘した。

この条約には相互援助に関する条項が含まれており、「ロシアのウクライナ侵略戦争を考慮すると、非常に重要だ」(当局者)とされる。

これには、ユーロファイター・タイフーン戦闘機やボクサー装甲車など両国が共同で生産する装備品について、他国からの受注を増やすため「共同輸出キャンペーンを実施する」ことなどが含まれる。

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Chief correspondent covering political and general news in Germany with experience in Argentina and in Cuba leading Reuters’ broader Caribbean coverage.

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