中国経済は4-6月(第2四半期)に予想を上回る伸びを示した。ただ、米国以外の諸外国への輸出が好調だった一方で、国内の個人消費の弱さが引き続き経済の重しとなっていることが示された。
中国国家統計局が15日発表した4-6月の国内総生産(GDP)は前年同期比5.2%増と、ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値(5.1%増)も上回った。1-3月(第1四半期)は同5.4%増だった。
中国の年間成長率目標は5%前後。当局が直ちに追加刺激策を講じる必要性は後退しそうだ。
GDP統計発表を受けて、中国本土と香港の主要株価指数はおおむね朝方の上昇を維持した。中国10年債利回りはほぼ変わらず。
6月の工業生産は前年同月比6.8%増と、エコノミスト予想(5.6%増)を上回った。6月の小売売上高は前年同月比4.8%増と、エコノミスト予想(5.3%増)に届かなかった。
ソシエテ・ジェネラルの大中華圏担当エコノミスト、ミシェル・ラム氏は「今回もまた、供給は堅調だが内需が弱いという状況だ。輸出の底堅さも長くは続かないだろう」と述べ、「GDPは予想を上回ったが、経済指標全体は芳しくない」と指摘した。
国家統計局は声明で、「経済は堅調な成長を維持し、好調な勢いを示しており、強い回復力と活力を示している」と説明。一方で、海外には「不安定で不確実な要素が多く」、内需は「不十分だ」と警告した。
原題:China’s Economy Grows 5.2% as Exports Offset Consumer Slump (1)、China’s Economy Expands 5.2% as Exports Propel Growth (1)、China Economy Expands 5.2% as Exports Propel Growth Above Target(抜粋)
(エコノミストのコメントなどを追加して更新します)
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