米電気自動車(EV)メーカー、テスラはインドで初のショールームを15日にオープンし、来月にも納車を開始する見通しだと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。イーロン・マスク氏率いる同社は、他地域での販売鈍化を補うため、世界3位の自動車市場の潜在需要を取り込もうとしている。
ムンバイのショールーム開設により、テスラは正式にインド市場に参入することとなり、価格情報や購入可能な車種、トリム(内外装や装備の仕様)などを顧客候補が確認できるようになる。非公開情報だとして関係者1人が匿名で語ったほか、ブルームバーグ・ニュースが確認した文書で分かった。
事情に詳しい別の関係者1人によると、納車は8月終盤から始まる見通し。また、顧客は来週からテスラ車の仕様を選んで注文できるようになるという。
ブルームバーグ・ニュースは先月、ムンバイのショールームが7月半ばの開業に向けて準備を進めており、第1弾として中国工場から出荷された「モデルY」の後輪駆動型のスポーツタイプ多目的車(SUV)が既にインドに到着していると最初に報じていた。
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関係者の話では、二つ目のショールームはニューデリーに開設される予定で、7月終盤のオープンを目指しているという。
マスク氏はテスラの事業について、トランプ政権での自身の取り組みを巡る消費者の反発から回復したと主張していたものの、4-6月(第2四半期)の世界販売台数は減少。その重要なタイミングで、待望のインド市場参入を果たした。
テスラの担当者にインドでの事業展開について電子メールでコメントを求めたものの、返答はすぐには得られなかった。
原題:Tesla Likely to Begin First Deliveries in India From August(抜粋)
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