地震が続く鹿児島県十島村の悪石島に13日まで滞在し、住民の心身のケアなどにあたってきた「災害支援ナース」が鹿児島市に戻り、地震が続く中で継続的な支援が必要だと報告しました。
鹿児島市立病院の看護師、永尾香織さんは、地震が続く十島村の悪石島に今月7日から派遣され、13日夜、鹿児島市に戻りました。
14日は、鹿児島市の鹿児島市立病院でおよそ40人の職員から出迎えられました。
災害の被災地で住民の健康確保や心身のケアなどにあたる「災害支援ナース」の悪石島での第1陣として活動した永尾さんは、家を1軒1軒まわり、住民の心配事を聞いたり、健康状態を確認したりしたところ、地震で睡眠不足や不安を訴える声が相次いだということです。
その上で、「たびたび地震があり、揺れるとガタガタという音が鳴り響いて不安を感じました。これを毎日島民の方たちは感じていると体感しました。不安を少しでも緩和できるよう活動を継続していければと思います」と述べました。
永尾さんは、不安を和らげるため、12日から避難場所に「よろづカフェ」と名付けた相談や憩いの場を設けて活動をしたということです。
悪石島では第2陣の「災害支援ナース」が入っていて、支援が継続されています。
永尾さんは「いつでも避難ができるように小さなポーチを寝ているときも常にかけている島民もいて、地震への不安が感じられた。経験を共有して、現地の支援に役立てたい」と話していました。
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