まん延防止等重点措置の解除初日を迎えた北海道内では、休館中の公共施設などが再開されました。感染の再拡大を防止する北海道独自の対策が始まる中、道民の暮らしはどう変わっていくのでしょうか。
動物園に戻ってきた子どもたちの笑顔。
5月6日から臨時休園が続いていた札幌市の円山動物園では約2か月ぶりに再開し、事前に予約した約1700人が訪れました。
国の「まん延防止等重点措置」が解除された初日の7月12日。札幌では地下鉄や市電の終電の繰り上げが解除され通常ダイヤに戻ったほか、図書館や体育館などの公共施設も再開されました。
利用者からは再開を喜ぶ声が…
利用者:「(再開を)前から楽しみにしていた。(感染に)気をつけながらトレーニングする」
利用者:「ここが閉まってからどこも行けなくて運動不足でした。再開してくれて助かってます」
一方で気になるのが感染の再拡大です。
北海道内の7月12日の新規感染者は47人で、このうち札幌市は34人…。北海道は感染者の下げ止まり傾向が続く札幌市に対し7月13日から7月25日までの2週間、飲食店の時短要請や外出・移動の自粛などを要請します。
長引く自粛に市民は…
札幌市民:「変化ないですよね。基本は自粛しています」
札幌市民:「(外食は)全く行かないことに慣れて、そんなに変わらない。生活自体」
一方、強い自粛要請が解除となった小樽市では。
小樽市民:「結構うれしいです。(よく行く)店がすぐ閉まっていたので」
小樽市民:「(夜の街に)誰もいない状況が続いていた。(客は)すぐには戻らない」
観光客や修学旅行の学生の姿も見えた小樽市内。
飲食店では酒類の提供や時短要請が全面解除となりました。市内で16年続くこちらの居酒屋では7月11日まで要請に応じていましたが、7月12日から午後11時までの通常営業に戻します。
味処かまわぬ 女将 越後 鈴子さん:「解除になってほっとした部分がある。お祭り、イベントがなくなったので客が来るか不安」
北海道は全域で8月22日まで「夏の再拡大防止特別対策」として不要不急の往来自粛などを呼びかけます。
人の往来が活発になる夏の時期。再拡大を警戒しつつ経済活動を両立できるのか、難しいかじ取りが続きそうです。
「まん延防止等重点措置」解除を受け、行動にどのような変化があるのか。UHBではSNSによるアンケートを行いました。
「解除で旅行や外食はどう変化するか」。
1.「今までより増加」:38.8%
2.「変わらず自粛」 :38.7%
3.「解除前から増加」:22.5%
従来より行動する人、引き続き自粛するという答えで二分されましたが、「解除前から増加」を含めると、約6割がこれまでより行動をしていくことがうかがえる結果となりました。
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