「プロエース」シリーズは、トヨタが欧州で展開するライト・コマーシャル・ビークル(LCV)で、堅牢な設計と多彩なボディタイプが特徴。今回のベース車である「プロエース ヴァーソ」はその乗用バージョンにあたり、ミニバンとしての広さと多用途性から、ファミリーユースやレジャーにも活用されています。
今回新たに登場したプロエース ヴァーソ キャンパーは、車中泊やアウトドアに必要な機能を付加したコンバージョンモデル。最大の特徴はポップアップ式ルーフの搭載で、ルーフを上方へ持ち上げると「もうひとつの空間」が生まれ、ロフト感覚で活用できます。就寝時には上部にベッドスペースを確保することも可能です。
このキャンパーを手がけたのはスペイン国内で数多くのキャンパーを製作してきた専門ビルダー「TINKERVAN(ティンカーヴァン)」。同社との協業により、純正車両としての信頼性と専門ビルダーならではのノウハウが融合した仕上がりとなっています。
運転席と助手席は回転機構を採用しており、可動式テーブルを挟んでの対面モードを実現しています。100Ahのサブバッテリー、2つのベッド、冷蔵庫、キッチン、シャワー、自転車ラック、オーニングなども用意しています。価格は3万4427ユーロ(約590万円)から。
同日、ひとまわりコンパクトな「プロエース シティヴァーソ ミニキャンパー」も発表されました。日常の延長線上で楽しめる週末キャンプや短期の車中泊旅といった需要が高まるなか、同社が提案するこれらの新型キャンパーは、バンライフ初心者から熟練ユーザーまで幅広く訴求するモデルといえそうです。
佐藤 亨
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