2025年7月11日 15:04
宮城県仙台市に住む81歳の男性が、2024年4月、奈良県を車で走行中に警官に停止を求められ乱暴に車から引きずり出され負傷したとして、奈良県に220万円の損害賠償を求めた裁判が11日、奈良地裁で始まりました。第一回口頭弁論で、奈良県側は「無理やり外に引きずり出したという事実はない」として請求の棄却を求めました。
訴状などによりますと、仙台市に住む原告の大友文勝さん(81)は、2024年4月、旅行中に奈良県大淀町をドライブ中、交差点で点滅した赤信号の一時停止をしなかったとして、奈良県警吉野署の警官に呼び止められました。大友さんは難聴のため、車外の警官らの話を聞き取れずにいたところ、運転席側の窓から耳をつかまれて無理やり車外に引きずり出され、右耳をケガしたとしています。
11日に開かれた第一回口頭弁論で、奈良県側は「警官らの職務執行に違法性はなく、耳をつかみ引きずり出したという事実は全くない」と主張。原告の大友さんと主張が真っ向から対立する形です。
最終更新日:2025年7月11日 15:10
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