7月10日、米国株式市場は続伸し、S&P総合500種とナスダック総合が終値で過去最高値を更新した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)
[10日 ロイター] – 米国株式市場は続伸し、S&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが終値で過去最高値を更新した。投資家がトランプ大統領の最新の関税をかわす中、デルタ航空(DAL.N), opens new tabの好調な見通しやエヌビディア株の上昇が追い風となった。デルタ航空は第3・四半期と通期の利益見通しが市場予想を上回り、株価は12%上昇した。 もっと見る 他の航空株も買われ、ユナイテッド航空(UAL.O), opens new tabは14.3%高、アメリカン航空(AAL.O), opens new tabは12.7%高となった。景気のバロメーターとされるダウ輸送株20種(.DJT), opens new tabは2月下旬以来の高値を付けた。半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは0.7%上昇し、終値ベースで初めて時価総額が4兆ドルを上回った。 もっと見る 労働省が10日発表した4日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は5000件減の22万7000件で、予想外に減少した。4日は独立記念日で祝日前後のデータは変動しやすいものの、7週間ぶりの低水準となった。 もっと見る
ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、マーク・ルスキーニ氏は、デルタ航空の最新情報と「かなり控えめな」失業保険申請件数が投資家を安心させたとし、「全体として、前日に見られたリスクオンムードの再開につながった」と指摘。投資家は関税がインフレと失業に及ぼす潜在的な脅威に対して「ますます鈍感になっている」と述べた。
S&Pが終値で最高値を付けるのは6月27日以降5回目で、年初以降では8回目。ナスダックは6月27日以降で6回目となる。
ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは192.34ドル高で終了。昨年12月初めに付けた終値での最高値を1%ポイント弱下回る水準に迫った。S&Pの主要11セクターでは9セクターが上昇した。通信サービス(.SPLRCL), opens new tabは約0.5%、情報技術(.SPLRCT), opens new tabは0.1%、それぞれ下落した。大型株はまちまち。ネットフリックス(NFLX.O), opens new tab、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tab、メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabは下落。電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tabは年次株主総会を11月に開催すると発表し、4.7%上昇。S&Pを押し上げた。投資家グループが法的義務を理由に株主総会の日程を決めるよう求めていた。他の銘柄ではシリアルメーカーのWKケロッグ(KLG.N), opens new tabが30.6%の大幅高となった。チョコレート菓子「フェレロロシェ」を製造するイタリアのフェレロによる約31億ドルの買収案受け入れで合意した。 もっと見る
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.23対1の比率で上回った。ナスダックでも1.38対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は181億6000万株。直近20営業日の平均は183億1000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.