激しいせきが続く「百日せき」の感染者が全国的に急増している中、栃木県内でも先月19日までの1週間に報告された患者数が92人となって、過去もっとも多くなりました。
百日せきは、激しいせきが続く細菌性の感染症で、特に生後6か月以下の乳児が感染すると、重症化して死亡するおそれもあります。
県によりますと、先月29日までの1週間に、県内の医療機関から報告された患者数は92人となり、5週連続で前の週より増加しました。
また、現在の形で統計を取り始めた2018年以降で、もっとも多くなりました。
ことしに入ってからの累計の患者数は、すでに629人にのぼっていて、去年1年間の12人よりも大幅に増えているほか、これまででもっとも多かった2019年の126人と比べても、およそ5倍となっています。
年代別では、20歳未満の患者が、全体のおよそ9割を占めているということです。
県は重症化しやすい乳児については、定期接種のワクチンを接種するよう呼びかけるとともに、成人でも、せきなどの症状が出たときはマスクを着用し、乳児との接触をできるだけ避けるように呼びかけています。
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