米、対中半導体ソフト規制を解除 独シーメンスに通知=報道

ドイツの産業機器・システム大手シーメンスが、米政府から中国向け半導体設計ソフトウエアの輸出規制が解除されたという通知を受け取ったと、ブルームバーグ・ニュースが2日に報じた。写真は2024年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[2日 ロイター] – 米国は、半導体設計ソフトウエア開発業者とエタン生産業者に対する中国への輸出制限を解除した。

米中貿易摩擦は、中国がレアアース(希土類)規制を巡って譲歩するなど、緊張緩和の兆しが出ている。

半導体の設計に用いられる電子設計自動化(EDA)ソフトの開発大手である米国のシノプシス(SNPS.O), opens new tab、ケイデンス(CDNS.O), opens new tab、独シーメンス(SIEGn.DE), opens new tabは2日、中国への輸出規制を解除する通知を米政府から受け取ったと発表した。

また、米国は2日、エタン生産業者に対し、5月下旬から6月にかけて導入した対中輸出規制を撤回すると伝えた。

ベセント米財務長官は先月27日、米中がレアアースと磁石の米国への出荷を巡る問題を解決したと明らかにしている。 もっと見る

シーメンスは、米商務省からの通知を受け取り、中国の顧客向けの販売とサポートを再開したと表明。

シノプシスとケイデンスも、中国の顧客向けにソフトと技術へのアクセスを回復すると述べた。

ロイターが入手したシノプシスの従業員宛て書簡によると、同社は3営業日以内に中国の顧客へのアクセスとサポートを回復するためのシステム・アップデートを完了する予定だという。

米政府は5月、EDAソフトについて、中国へ輸出する際は許可を取得するよう、シーメンスEDA、ケイデンス、シノプシスなどに命じていた。 もっと見る

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