岡山在住の歌手、沢知恵さんが高松市にある国立ハンセン病療養所でコンサートを行いました。
このコンサートは、ハンセン病への理解を深め風化を防ごうと、高松市の大島にある国立ハンセン病療養所大島青松園で開かれました。
会場には、全国から訪れた人や入所者などおよそ100人が集まりました。
はじめに、あいさつに立った入所者自治会の森和男会長が元患者の高齢化が進んでいることに触れ、「平均年齢が大島青松園で87歳を超えている。残された時間はわずかだと実感している」と述べました。
このあと、岡山市在住の歌手、沢知恵さんが歌を披露しました。
この中では、生後まもない頃、牧師だった父親に連れられ大島青松園を訪れた時のエピソードが詩に含まれた曲などを歌い上げました。
岡山市中区から訪れた50代の女性は「時を超えて皆さんがつないでいる姿に感じるものがありました。その場に立って感じることが大事だと思ったので岡山のハンセン病療養所も訪問してみたい」と話していました。
コンサートを行った沢知恵さんは「大島は私にとってなくてはならない場所です。みんなのためにもこれからもここに通い続け、歌い続けたい」と話していました。
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