仏・ロシア首脳が電話会談、ウクライナ停戦やイラン核問題を協議

フランスのマクロン大統領は、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナでの停戦と紛争終結に向けた交渉を開始するよう呼びかけた。6月撮影(2025年 ロイター/Jon Nazca)

[モスクワ/パリ 1日 ロイター] – ロシア大統領府は1日、プーチン大統領がフランスのマクロン大統領とイラン・イスラエル紛争およびウクライナ問題について「実質的な」電話会談を行ったと発表した。両首脳が会談するのは2022年9月以来初めて。

エリゼ宮(仏大統領府)の発表によると、両首脳は2時間にわたって会談し、マクロン氏はウクライナでの停戦と紛争終結に向けた交渉を開始するよう呼びかけた。

フランスの外交筋によると、マクロン氏はプーチン氏との会談の前後に、ウクライナのゼレンスキー大統領と話し、会談内容について説明した。マクロン氏はトランプ米大統領とも、この会談について話し合ったという。

仏大統領府によると、両首脳はイラン情勢についても協議。マクロン氏は、イランが核拡散防止条約(NPT)の義務を順守し、特に国際原子力機関(IAEA)と全面的に協力する必要性を強調したという。

ロシア大統領府によると、プーチン氏は、イランがNPTに基づく義務を継続的に履行することと同様に、イランの平和的な核エネルギー開発の権利を尊重することも必要だと述べた。

イランの国会は先月、イスラエルと米国がイランの核施設を攻撃したことを受け、IAEAとの協力を停止する法案を承認した。 もっと見る

仏大統領府は「(マクロン大統領は)イランの核問題、ミサイル問題、そして地域におけるイランの役割について、永続的かつ厳格に解決できる外交的解決策を模索する決意を表明した」とし、両首脳が取り組みを「調整」することを決定したと述べた。

プーチン氏はウクライナ問題について、この戦争は「西側諸国の政策の直接的な結果」であり、西側の政策は過去数年間「ロシアの安全保障上の利益を無視してきた」との立場を改めて表明した。

ロシアとウクライナの和平合意は「包括的かつ長期的」で「新たな領土の現実」に基づくものでなければならないと述べた。

マクロン氏は、ウクライナの主権と領土の一体性に対するフランスの揺るぎない支持を強調した。

仏大統領府によると、両首脳はウクライナとイラン問題について協議の継続を目指すという。

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