石川県金沢市、能美市、小松市にデジタル庁の視察に行ってまいりました。金沢市の被災者データベース、能美市の保育見守りDX、スマート物流、デジタル公民館、オンライン診療、そして小松市の無人運転バス。

地域のニーズや課題を的確に捉えて、その解決策にデジタル技術を使い、行政サービスを維持・向上に取り組んでいました。自治体のがんばりが本当にすごい!そんな頑張りと共に内容を報告をさせていただきます。

昨日の報告です。

〇石川県金沢市、被災者データベース。ご存じの通り令和6年1月1日に大きな地震が起き、9月には大雨被害をうけました。被災者支援金の支給などもあり、誰がどこに避難しているのか、データベースが必要なのです。

とにかく現場は人の手が足りないのです。だから効率的に行うデータベースは絶対に必要なのです。でもいざつくるとなると、これが個人情報保護法や行政の縦割り、市役所ごとのデータの違いなど乗り越える壁が多いのです。

「災害なんだからもっと柔軟に!」、国民からみるとこうした声が多いのではないでしょうか。法整備も必要なら行わなければなりません。絶対に大事だと思いました。

他の地域でも災害が起きたときにしっかりと国民を守れるよう、この被災者データベースの整備をもっともっと後押しができればと思います。これは本当に必要です。

〇能美市の保育DX。ゼロ歳児の子どもがうつ伏せで寝てしまい事故になったケースが他の地域でありました。なので、保育士は5分ごとに、寝相がどのようなになっているのか確認することが必要です。

美濃市は腹巻タイプのIOTを使い、目視と共に、DXで寝相を確認しているのです、保育士さんから見ると、目視ももちろんしますが、もっと確実な見守りができるのです。安心感が高まるといっていました。

〇能美市、スマート物流。震災の時も山間部へ薬などを届ける際にドローンが活躍をしました。そのドローンをつかって、ラストワンマイルの空白を埋め、物流事業者の人手不足にも対応していく、そんな取り組みを視察しました。

まちに拠点をつくりそこに荷物を運び、そこからは行政や市民が動きラストワンマイルの配送を埋めていく、民間と公共が力を合わせ物流を維持する取組です。

まさに「準公共」に共感を覚えました。物流業界も強烈な人手不足、こうしたドローンもどんどん進化をしていますので、しっかり活躍できるような規制の見直しも必要だと感じました。

〇能美市、デジタル公民館。すべての公民館にWi-Fiをいれて人の集まる拠点をつくり、喫茶やデジタルの講習会などを運営されています。CNC(コミュニティーナース)という場を盛り上げるプロをいれているのもよい取り組みでした。

こうした場があると、高齢者の皆様が楽しそうにデジタルにも取り組んでいるのです。むしろもっとデジタルやりたい!とも。ボランティアさんも楽しそうに運営に携わっていました。皆さんのパワーもすごい!すごくいい取り組みでした。

ちなみにこの場所に、ご当地選出の佐々木紀衆議院議員のお母様と女性部の皆様もお出迎えしてくれました。こうした気遣いもあったかいですね。わざわざありがとうございました。

〇能美市、オンライン診療。この公民館に人を集めてオンライン診療を行い、後日薬を届けるなどの取組を行っています。病院が遠く、通院も半日以上の時間が費やされる地域なんです。

実際に受診した方からも話を聞きましたが、全然違和感がないと。むしろ医師の先生と目が合っている時間が長く、オンラインがいい!とも。こうした地域は日本にたくさんあると思います。医師の指導の下、病気の種類にもよりますが、広めていきたいですね。

〇小松市、小松駅より空港までの自動運転バスに乗車しました。片道4.4キロ、15分ほどの時間でした。まったく違和感がなく、未来を感じさせる自動運転でした。

3Dマップを読込み、バスに取り付けたカメラで周囲の動きを探り規則に合わせて運行していく仕組みです。いまは大型の運転手も同乗していましたが、今後、運転手のいらないレベル4の運行を目指しています。

小松市の宮橋市長は大学の関係で、なんと柳瀬川と野火止にも住んでいた経験があって、さらに共通の知人もいて、ものすごく話が盛り上がりました。未来を描きバックキャストでまちづくりを進めるバイタリティに心から敬意を表します。

〇こうした出張、私はお膳立てされた中で行くだけですが、対応していただいた皆様には当然感謝申し上げますが、ここまでの予定を組んでくれたデジタル庁職員にも本当に感謝ですね。ありがとうございました。

本日もはりきってまいりましょう。

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