公開日時 2025年06月19日 12:20更新日時 2025年06月19日 12:20


平和の礎の刻銘者を読み上げ、平和を次世代につなぐ決意を誓った参加者ら=15日、沖縄市美里公民館

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琉球新報朝刊

 「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い」が15日、沖縄市美里公民館で20人が参加して行われた。その様子を20人余りの住民が見守った。23日の慰霊の日に向けて刻銘された24万人余を読み上げ、鎮魂と平和への願いを紡ぐ市民運動は各地に広がり、沖縄市内では初めて開催された。

 この日、1時間余かけて読み上げられたのは同市出身の1千人余。戦没者の氏名、年齢、出身区の名簿がスライドで映し出され、参加者がゆっくりと読み上げた。参加者の最高齢、徳元初子さん(86)は「沖縄戦で親族が2人、犠牲になった。慰霊の日には南部戦跡に赴き、哀悼をささげている。戦争は絶対だめ。子どもの未来を奪ってはいけない」と深い祈りを込めた。

 集いのオープニングには市内の平良須賀子舞踊研究所の中高生の門下生4人が反戦の思いを込めた創作舞踊「飛翔の舞」を演舞。その1人、コザ高校1年、仲村優菜さんが2024年度少年の主張県大会で優秀賞を獲得した作文「わしたうちなー」を披露した。戦争体験者が減る中、基地と戦争を考え、平和を伝える強い決意を語り、会場から大きな拍手を受けた。

(岸本健通信員)

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