独が長射程ミサイル供与なら戦争に直接関与と認定、プーチン氏が警告

ロシアのプーチン大統領は19日、ドイツがウクライナ軍に長射程巡航ミサイル「タウルス」を供与すれば、戦争に直接関与したと見なすと警告した。写真は6月18日、サンクトペテルブルクで撮影(2025年 代表撮影)

[サンクトペテルブルク(ロシア) 19日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は19日、ドイツがウクライナ軍に長射程巡航ミサイル「タウルス」を供与すれば、戦争に直接関与したと見なすと警告した。通信社の編集幹部との会合における発言。

ドイツのピストリウス国防相は今月、射程距離が480キロを超えるタウルスについて、ウクライナからの度重なる要請にもかかわらず、同国に提供することは考えていないと述べた。

プーチン氏は、ウクライナがタウルスを発射するには西側の衛星情報が不可欠で、ロシアに発射するとすればドイツ軍が標的選定に従事することになると説明。こうした状況は「ドイツが直接ロシアとの軍事的な衝突に関与したというほかに言い様がない」と強調した。

一方でプーチン氏は、たとえドイツがタウルスを供与しても戦争の行方に影響を与えないとくぎを刺し、ロシア軍は全方面で前進を続けていると付け加えた。

ドイツのメルツ首相と会談する意思があるかとの質問には「メルツ氏が電話で話をしたいというなら、既に何度も言ってきたようにいかなる接触も拒絶しない。われわれは常に(対話には)オープンだ」と語った。

ただプーチン氏は、ドイツの戦車が戦場に出現している以上、ロシアとウクライナの戦争においてドイツを中立的な仲介者とは認識しないと述べた。

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